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感覚の大事さ

すこし前の話になりますが、粉引と悪戦苦闘した日々
がありました。

以前は日頃の当たり前の仕事として粉引の作品を作っ
ていましたが、なぜか難しく感じる時期がありました。

それ以前は粉引の調合も目分量で出来ていたのですが、
それではいかんと思い始め、計ることにした途端、う
まくいきませんでした。
突然どうしたことでしょう。
何度繰り返してみても思い通りいかなかったのです。
計って調合したあと釉薬の色を見てみるとなんだか色
が違う。
焼き上げてみると案の定、思っていたような作品では
ありませんでした。
そこで、同じ粘りや色にするために目分量で材料を加
えてみると、不思議と元通りの雰囲気に戻るのです。

何度も何度も同じ作業をしてゆくうちに、自然と粉引
に関する感覚が体に染み付いていたようです。

それぞれの材料はその時々で成分が若干違うのですか
ら、数字ばかりで覚えるのではなく、感覚も養わねば
ならないのだなと痛感したできごとでした。


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唐津焼ギャラリー 雷山房





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難しい作品の良し悪し

お客様から良く聞かれることの一つに作品の良し悪しについて
があります。
これは言い換えれば、値段のつけ方にも結びつきます。

とても不思議に感じることでしょう。
かくいう私も以前はわかりませんでした。

以前聞いた事のある話を一つ。

あるお客さんが作家に聞いたそうです。
「先生、このぐい呑を轆轤で作るのに1分しかかかっていま
 せんが、なぜうん万円もするのですか?」
すると作家は、
「それは1分ではなく、30年と1分かかっているのでその
 値段なのです。」

私はこの話を聞いて、答えになっていませんし、とても乱暴
な答えだと思いました。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。

私は作品の良し悪しは、作品によって決まると思いますし、
そう信じたいと思います。
しかし、自分自身では良いと思っていても、そうでないこと
もたくさんあるはずです。
そうでないとなるとただ単に値段は言い値といったようにお
客様に受けとられてしまうでしょう。
私は以前のブログ記事に書きましたが、古陶磁に憧れて作陶
を始めました。そして、いまでも古陶磁のような存在感を追
いかけています。
私の中で良い作品を作ること買うことは、いかに良いものを
たくさん見るかによってきまるのではないかと思います。
陶磁器だけに限らず、絵や書などなんでも良いものを眼に焼
きつけ、体に覚えさせることではないでしょうか。
そうすると自然に良いものを作ることが出来、良いものを買
うことが出来るのでないかと思います。
現に私は古唐津が本物かどうかは大方?わかるようになりま
したが、なぜどうして本物であるかは説明できません。
私自身の体が覚えているといったような感じを受けます。
(すこし言いすぎかもしれませんが・・)

その境地に達するにはどのくらいかかるのでしょうね。
先の長い話になりそうです。

★ワンポイントメモ★
値段の決め方
1、相場
どのようなものにも相場はあります。
価格はその相場に一番左右させるといっても良いのではない
かと思います。
左右されないようになりたいものです。
2、原材料費
多くの方が焼物は粘土でできているからほとんどがタダと思
われているようですが、粘土を取りにいくことに労力も時間
もたくさん使います。さらに精製して寝かせて保存していか
ねばなりません。
例えば、私どもの使っているある粘土は原土で30キロ取る
ために重い粘土を肩に担ぎ、200m位山道を歩かねばなり
ません。
3、原材料費
若干価格の高い作品などは、成功率いわゆる歩留まりが悪い
のです。
成功率が30%となると、その失敗した作品が成功した作品
にかかってきますので、どうしても値段を上げざるを得なく
なります。

上記の三点はあくまで価格決定の際の目安ですし、私個人の
考え方ですので、一般的な考え方と同じであるかはわかりま
せんので、ご注意ください。



今日の記事はとても久しぶりでしたので、長くなってしまい
ました。
できるだけ近いうちに、更新出来ますよう努力しますので、
また懲りずにお越し下さい。

長い文章をお読みいただきありがとうございました。

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