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東北日記 その5 仙台

辺りがうす暗くなったころ正法寺を発ち花巻へ。

なんだか東北は空気が違う気がします。
数年前、デンマークへ行ったときの事を思い出しました。
緯度が高いということしか関連性はありませんが、行ったのが冬だったせいもあるかもしれません。

私がデンマークに行ったのは12月でしたので、今回の東北以上に早く暗くなります。
たぶん3時にはうす暗くなり、4時には真っ暗。
冬の間はそんな感じだそうです。
もっと北になるとさらに早い日暮れでしょう。(もちろんある一部では白夜です)
たまたま道端で知り合ったデンマーク人の家に2週間くらい居候していたのですが、とにかく夜が長いのです。
しかし、デンマーク人にとってそれは当たり前のことなので、夜の使い方が上手です。
ほとんどが間接照明で、主にキャンドルを使用します。
いつも誰かの家に集まり、映画を見ながらお酒を呑んだり、会話をしたり。
しかしパーティーみたいではなく、自然と集まり自然な雰囲気の中でそのような感じになり、自然に帰っていくのです。
僕も一晩だけ日本食を作りました。
地元のスーパーにある得体の知れない醤油など日本の?調味料を使って。
お世辞が上手な人種ですので、喜んで食べてもらったそんなことを思い出しました。


花巻へ帰る?行く?途中鮨をごちそうになり、新花巻から仙台へ。
鮨のネタが違うことも興味深かったです。

仙台に着いたのは8時くらいでした。
やはり東北では日本酒を呑まねばと考えていましたので、美味しいお酒を呑ませていただけそうなお店へ入りました。
旅のせいもあるかもしれませんが、それを抜きにしてもやはり美味しい。
九州ではなかなか取り扱われない東北の小さい酒蔵の日本酒がたくさんあり、本当に美味しかったです。
今は小さい酒蔵が手作りで心を込めてよい商品を出しているところが多いと聞きました。

いただいた日本酒は
八仙のいさりび、橘屋の純米吟醸、縄文能代、米の力、広島竹鶴の熟成なんとか。
小さい酒蔵ばかりではないかもしれませんが。
名前も正確に覚えていません。すいません。

今度東北に行く際は美味しいホヤを食べてみたいと思いつつ、床につきました。
なぜなら今まで美味しいホヤに出会ったことがないからです。



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高麗茶碗その3 伊羅保

高麗及び高麗茶碗の年代・区分などは先日の「高麗茶碗その1 柿の蔕」に記述したとおりですが、今日は高麗茶碗の中より伊羅保(いらぼ)茶碗についてです。
まず名前の由来ですが、表面がいらいらとしてる(?)ところからついたようです。
いらいらという表現は大変漠然としたもののようですが、いかにも古の茶人が付けたような名前で、私個人的には好きです。
伊羅保茶碗はいわゆる寂び茶碗の代表と言えるでしょう。

伊羅保の中にも、千種・片身替・釘彫・黄などいくつかの種類があります。
共通している約束事としましては、褐色の土・総くすり(高台まで釉薬が掛かっているということ)・碗形の形ではなく高台から比較的まっすぐのびた形・小石、砂交じり・竹の節高台などが上げられます。

伊羅保の種類のなかでもそれぞれの特徴がありますが、簡単に言ってしまえば名前のとおりです。
片身替は釉薬によって左右の景色が片方ずつ違うもので、釘彫は高台内を釘で彫ったようなあとがあるもの、黄伊羅保は黄色手の釉薬が掛かっているものです。
千種伊羅保は伝世品の中の平瀬家伝来千種宰相所持のものを指しています。

私個人的な好みとしまして片身替があるのですが、古来の釉薬による片身替よりも釉薬は一種類で焼成による片身替がすきなので、そのようにしています。
大変歩留まりが悪いのですが、出来たときの喜びには変えられません。

古陶磁の画像を載せたいのですが、何かとややこしそうですので、今回も私の作品を掲載させていただいております。

片身替釘彫伊羅保ぐい呑
昔のものにはありませんが、片身替の釘彫伊羅保です。
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釘彫高台
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片身替伊羅保茶碗
上記ぐいのみも同様ですが、焼成による片身替です。
火表と火裏で景色が変わります。
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黄伊羅保
本手はもう少し赤みが少ないです。
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唐津焼工房 雷山房
内村慎太郎


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よろしければご覧下さい。
唐津焼ギャラリー 雷山房





東北日記 その4 奥の正法寺

平泉を発ったのが3時くらいでした。
平泉へ向かう途中に正法寺の看板を見つけ、時間があればと考えていたところ、なんとか暗くなる前に到着できそうでしたので行ってみることに。
なんせ東北は私の住む九州に比べ、日暮れが早いのです。
1時間以上は違うのではないでしょうか。

正法寺とは南北朝時代貞和4年(1348)無底良韶(むていりょうしょう)禅師が開山された曹洞宗のお寺です。
江戸時代までは東北地方における主要寺として、曹洞宗の第三の本山とまで位置づけされており、その後は総持寺系の東北の主要修行道場として現在に至っているようです。
特に有名なものが本堂の茅葺の屋根。

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本堂
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これには驚きます。
昨年の8月に大改修工事が終わり、私たちは良いタイミングで改修後の正法寺を見ることができました。
本堂の他に庫裏、惣門が国指定重要文化財に指定されております。

庫裏
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惣門
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文福(ぶんぶく)茶釜
幾度かの火災を逃れ、そしてこの茶釜で湯を沸かすとどんどん湧き出てくるという言い伝えのある茶釜です。
物語を読まれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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座禅堂
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奥の正法寺と呼ばれるように、まさに山奥の修業道場としての燐とした空気を感じ、派手さはないもののその雰囲気には何か感銘を受け、すばらしい時を過ごすことができ、伺ってよかったと思いました。
特に夕暮れに伺ったので、他の観光のお客さんも少なく。より一層きりっとした雰囲気を味わうことができました。

興味のある方はこちらをどうぞ。
⇒奥の正法寺
東北日記 その3 奥州藤原氏の郷 平泉

花巻温泉を発ち奥州藤原氏の郷平泉へ。
と、その前に一関市にある蕎麦屋さんで昼食をいただきました。
大変込み合っており大盛況の様子。
そちらのメニューはもり、ざる中心にあとは天婦羅とのセットくらい。
しかし次から次へとお客さんが。
田舎蕎麦といった感じのうどんくらいの太さのそばでした。
大盛を注文したのですが、とても多くやっとでした。
今回一つ感じたことは、東北の人は良く食べる。
本当にそう思うことが多かった気がします。

その後いよいよ念願の平泉へ。
まずは毛越寺へ行きました。
こちらは慈覚大師(じかくたいし)によって嘉祥3年(850)に開かれ、現在大泉が池を中心とする「浄土庭園」と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国より特別史跡、特別名勝の二重指定を受けているそうです。
なかでも平安時代の宴を再現した優雅な遊びの「曲水の宴」と国の重要無形民俗文化財に指定されている「延年の舞」は有名だそうです。
毛越寺
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曲水の宴が行われる遣水と呼ばれる小川
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そして毛越寺をでて1,2分で中尊寺に到着。
月見坂を通って宝物殿へ行く途中リスが出迎えてくれました。
月見坂
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リス(見難くてすいません)
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宝物殿には本当にすばらしいものがたくさんあり、奥州藤原氏の栄華を窺い知ることができ、その極め付けが金色堂。
すべて金箔で覆ってあり、その中の螺鈿細工もとにかくすばらしいものでした。
当然ながら宝物殿、金色堂ともに写真撮影は禁止。

そしてかの有名な中尊寺へ。
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途中、茅葺の能舞台がありました。
たまにこちらで能を鑑賞できるそうです。
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様々なところを見て歩いている中でやはり九州とくらべてしまうのですが、文化財は東北はとてもすばらしいもの多くが残っているような気がします。
どこに伺っても重要文化財などがたくさんあり、驚きました。
中尊寺だけでも約3千点の重要文化財と説明があり、本当に驚きです。
やはり気候、環境、立地条件などの影響が多いのでしょうか。

とにかく今後末永く後世に伝えられることを願って止みません。
東北日記 その2 岩手県花巻温泉

仙台空港を経由し、花巻に到着したのが12時半。
そこから先日ブログで書きました東和町、花巻市周辺を回ってその夜は花巻温泉へ。

花巻温泉は5つのホテルから成り立っており、すべてが同一会社系列とのことを聞きました。
このあたりでは一大温泉場としてならしたらしいのですが、やはり不況の波はどこにでも襲ってくるようです。
そんな中でも何とか打開しようと、毎朝6時半?8時半まで朝市を開催したり、ホテル内で催し物をしているようです。
私たちが見ることができたのは、郷土芸能でした。

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以前天皇陛下がお泊りになられたという松雲閣。
現在は閉鎖され、取り壊しの予定だとか。
とても残念です。

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ご案内いただきました方は数十年絵画、彫刻、陶器、ガラスなど様々なものを収集されている方で、その一部を見せていただきました。
すばらしいものがたくさんあり、とても勉強になり影響を受けました。
やはりジャンルを超えて良いものをたくさん見ることも今後の作陶生活にもとても大事なようです。
陶磁器以外はさほど詳しくない私でも良いものは良いということを肌で感じることができ、やはり直感ですばらしいと感動をおぼえることのできる作品が後世にのこるのだとつくづく思いました。
そのように人を感動させることのできる作品を作るべく、更なる精進誓った10月9日でした。



東北日記 その1 岩手県花巻市

10月9日から11日にかけて、岩手、仙台に行ってきました。

初日は仙台空港に降り立ち、新幹線にて目的地花巻市へ。
お客さんである地元の方にご案内頂き、まずは最近できたという宮沢賢治記念館へ行き、その後泣き相撲で有名な熊野神社を訪れました。
こちらには国指定重要文化財で大きさ日本一の一木造の兜跋(とばつ)毘沙門天立像を見ることができます。
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熊野神社をあとにして東和町をひとまわり。
そこで見たものには感動しました。

それは天然きのこの数々。
タイミングがちょうど良く、いまがきのこ類の旬なようです。

松茸はもちろんのこと、舞茸、香茸、畑シメジなど今まで見たことないような相当な種類のきのこが並んでおり、写真を撮ることも忘れ、涎を溜めておりました。
お店の人曰く、京都では不作で大変なようですが、松茸が今年は豊作なんだとか。
確かに本当に安い!!
舞茸などは一株2kgほどあり、そのようなすばらしい舞茸など見たこともありません。
ついつい衝動買いをしてしまいました。

そしてその松茸、舞茸は昨日胃袋の中へ。
またまた写真を撮ることを忘れ・・・・。すいません。
そろそろ本しめじが取れるそうなので、またまた注文しようかなと思案中の今日この頃です。

秋らしい食材が豊富な岩手県。
一度で魅了された日でした。


一本だけ残っておりました↓
これで2000円位。多分?
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高麗茶碗その2 蕎麦

高麗及び高麗茶碗の年代・区分などは先日の「高麗茶碗その1 柿の蔕」に記述したとおりですが、今日は高麗茶碗の中より蕎麦茶碗についてです。
蕎麦茶碗の名前の由来はいくつかあるようですが、井戸脇茶碗などと同じように井戸の側(そば)という説が有力なようです。
他には御本が出ている様がそばかすのようであることも良く耳にすることがあります。
平茶碗の中でも特に重要視され、格の高い扱いを受けていたようです。
使用された粘土などは井戸茶碗などと大変似通っており、やはり同じ地域もしくは窯で製作されたということが通説です。

御本、窯変や朝顔形に開いた形状などを見てみると、お茶人さんに好まれ使われてきたことが納得できるでしょう。

こちらも伝世品は数が少なくどこでも拝見できる茶碗ではありませんが、運の良いことに福岡市美術館でも見ることができます。
お近くにお住まいの方はいかれてみてはいかかでしょうか。

古陶磁の画像を載せたいのですが、何かとややこしそうですので、私の作品を掲載させていただいております。

蕎麦茶碗見込
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蕎麦茶碗高台
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唐津焼工房 雷山房
内村慎太郎


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高麗茶碗その1 柿の蔕

西暦918年から1392年までを高麗時代、1392年から1910年までを朝鮮時代(李氏朝鮮時代)と一般的に呼ばれており、その両時代に作られた茶碗を高麗茶碗と呼ばれることが多いようです。
しかし、期間が約1000年とあまりにも長いため同じには出来ません。
簡単に区分しますと、高麗時代は青磁白磁など中国陶磁より影響を受けたものが多く、高麗時代の終盤から李朝時代にかけて三島、刷毛目、井戸、熊川などいわゆる高麗茶碗と呼ばれているものが焼かれたようです。
その後、歴史的な背景もあり窯業が衰退し、銀製品に移行していったのです。

今日は高麗茶碗の中より柿の蔕についてです。
柿の蔕はその名のとおり、形や色合いが柿のヘタに似ていることからなづけられたようです。
柿の蔕の特に重要とされることはやはりその形、色などその様相のようです。
そのほかは口作り、土、高台、釉薬、形に約束事があります。

数が少なくどこでも拝見できる茶碗ではありませんが、運の良いことに福岡市美術館に松永耳庵コレクションとして「白雨」を見ることができます。(常設展は200円?だったと思います)
お近くにお住まいの方はいかれてみてはいかかでしょうか。
但し、松永耳庵コレクションは常設ではありますが、所蔵品の入れ替えがありますので、ご注意ください。


古陶磁の画像を載せたいのですが、何かとややこしそうですので、私の作品を掲載させていただいております。

柿の蔕ぐい呑
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柿の蔕窯変ぐい呑
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柿の蔕窯変ぐい呑
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唐津焼工房 雷山房
内村慎太郎


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